(誠)『スリー・トゥ・タンゴ』

若手建築士オスカー(マシュー・ペリーさま)は、実業家のチャールズ(ディ
ラン・マクダーモットさま) が手掛ける文化センターのプレゼンに出向く。
そこで偶然、ゲイの相棒のピーター(オリヴァー・プラットさま)に抱きつく
オスカーを見たチャールズの秘書を通して、オスカーをゲイだと思い込んだチ
ャールズは「ゲイならば一安心」とばかりに若手アーティストの愛人エイミー
(ネーヴ・キャンベル御嬢様)の監視をすれば発注のチャンスをやると言いだ
す。思わぬ交換条件にとまどいながらも依頼を引き受けたオスカーだったが、
あろうことか彼女に一目惚れしまう……。オスカーがゲイだと信じ込んでいる
エイミーは彼に男友達を紹介したり……とあらぬ方向に突き進んでいくのであ
りましたが、その顛末や如何に?

『フレンズ』でも、ストレート(異性愛者)なのに、何故かゲイと間違われる
チャンドラーと言う男を演じて人気を博しているマシュー・ペリーさまですが、
今度も同じ役(笑)

ただ……20分と言う短い時間に収めなくてはならないテレビと違って98分
ありますので、かなりシリアスなテーマをも盛り込まれています。

この映画の中では、お互いにストレートでありながら、片やゲイであると偽ら
ざるを得ない男と、妻非公認の愛人として不倫の関係を続けている女の存在が
ありまして、「性差」がそのことに因って際立った印象を与えるのですね。
今は大分緩和したとは言え、ゲイの場合、自分が男を好きだと言う性向は隠さ
ねばならないものですし、一方不倫の関係も隠さざるを得ないですよねぇ……。

この映画では、ストレートのオスカーが「ゲイ」と言うジェンダーを疑似体験
することにより、ヒロインのエイミーとの恋事情、そしてラストのスピーチに
示されるように「ほんとうの自分を隠すことの辛さ」を真に理解していくと言
う中々志が高い作品になっております。

しかも立派なのが、あくまでも「娯楽作」として作られていることなんです。
笑えてホロリと来る………となれば娯楽作品の王道!中心に誰にでも判る「男
女関係」を置いて「ゲイ」と言うマイノリティの存在をも幅広く受け入れる度
量の広さがあるんです。

ゲイであることを強調しすぎて、独りよがりの作品になってしまった『イン&
アウト』等よりも100倍出来栄えが良いですし、ネーヴ・キャンベル御嬢様
が此れほどまでに魅惑的に感じられたことは在りませんでした。

勿論、コメディですから、笑いのネタも沢山あるんですが……笑えたあと……
ホロリとさせる「おもろうて、やがて哀し」の優れた見本となる秀逸な作品です。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2001年4月21日 ビデオにて鑑賞)

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